「恋をするとキレイになる」と言われますが、あなたは彼氏ができると痩せますか? それとも太るタイプですか?
「恋をすると胸がいっぱいで食べられないから、痩せる」という女性は多いですよね。これはロマンチックな比喩ではなく、科学的根拠がある出来事です。女性の脳は食欲と性欲をつかさどる部分が近くにあるため、性欲が満たされると食欲があまり喚起されなくなるのです。
でも、逆に「彼氏とラブラブだと幸せ太りしちゃう」という人もいますね。 この一見矛盾する二つの出来事は、どういうことなのでしょうか? 動物行動学に関する多くの著書をもつ竹内久美子先生によると、この現象にはメスの『戦略』が隠されているとのことです。
すなわち『幸せ太り』は、“妊娠率を上げるため”だというのです!
■人間のメスの身体は“妊娠しにくいように”できている
竹内先生いわく、人間の女性の身体は、そう簡単に妊娠しないようにできているそうです。なぜかというと、人間の妊娠・出産・育児は、他の動物に比べてとてもコストがかかるものだからです。
人間のメスは、他の動物と比べて妊娠期間も長く、生まれてくる子も無防備で、つきっきりで世話をしないといけません。そのため、父親であるオスのサポートが不可欠になります。もしオスに逃げられてしまって、ひとりで行わなければいけないとしたら、母子ともに非常に危険な状態になります。
そのため、人間のように妊娠から子育てにコストのかかる動物は、普段は妊娠率を下げ、想定外の妊娠を避けるように行動するのです。
■グラマーなほど、妊娠しやすい
竹内先生によると、妊娠率は“体重に占める脂肪の割合で大きく左右される”とのことです。
体脂肪が多くて肉づきの良い女性ほど妊娠率が高く、痩せている人ほど妊娠率は下がるそうです。
なので、「幸せ太り」という現象は、オスをキープしていないうちは警戒して妊娠しないようにつとめていた身体が、「今の彼氏となら子供を作っても構わない」と、OKサインを出しているのだと言えるのですね。
逆に「彼氏ができてから痩せた」という人は、そのトキメキによって食欲が衰えたのも確かですが、もしかしたら身体が「このオスは信用できない!」と思って妊娠を避けているのかもしれません!
■婚活には“ぽっちゃり”が有利!?
さて、女性の身体に関する男性の好みは十人十色ですが、オスの本能的な視点からしてみれば、妊娠しやすい肉づきの良い身体が好まれます。ましてや遊びではなく、結婚を前提とした長い目のお付き合いであれば、なおさらのことです。
婚活パーティを控えたあなたは、無理にダイエットに励むより、気にせずそのままでいた方が、良い相手に巡り合えるかもしれませんよ!